8月3日、加古川勤労会館で毎年恒例の理美容合同講習を開催しました。今回は理容担当なので神戸西支部の西関講師をお迎えしての講習でした。行われた講習は『60代ミセスのショートヘア』と『子育てパパにオススメヘア』の2スタイルを作っていただきました。 

女性モデルさんはトップにボリュームが出ないのがお悩みで、その場合の対処としてハイゾーンをしっかり切り込む事によりボリュームと動きが出て、イメージを変える事ができました。

男性モデルさんは近々パーマをかける予定なので、長さを変えるより量＆質感を変える事に重点をおいてのカットでした。

女性モデル男性モデル共にカットラインが揃わない様に粗めの梳きハサミでのカット。そうする事で仕事のスピードアップに繋がります。　

また各ブロックを各セクションでカットする事は仕上がりをイメージするのに有効です。束の質感を作るためのカットの考え方も参考になりました。前髪のバランスで小顔に見せられるので、前髪は慎重にカットを‼　ボリュームアップのカット技法、アイロンでスタイリングする事でパーマの次回提案に繋がるなどなど、沢山の技術を惜しげも無く披露していただきました。

特に毛束の作り方はどの角度でどの部分を削る(切る)と髪の毛はどう動くのかをホワイトボードで書いて詳しく説明してもらえ、とても理解しやすかったです。(図解は写真を参考にしてください)

 カット後のモデルさんの表情がものすごく明るくなったのも非常に印象的でした。

暑い中午前中から沢山の方にご参加いただきありがとうございました。

 教育部部長　山﨑裕史　

　今年は美容組合の担当で、明石の山田先生をお迎えしての講習をまずはレディスカットから、あまり長さを変えたくないがイメチェンしたいとのモデルさんのリクエストにレザーでアウトラインのカット(これはきっちりしたカットラインを出さない為だそうです)。それから、前下がりのバランスでスピーディーに切り進める先生。トップにボリュームが出にくいモデルさんに根元近くに大胆にセニングを入れてボリュームを出すテクニックには驚きと新しい発見がありました。

　正確なブロッキングと丁寧なシェイプ、左右の長さのチェックを何度もしている姿や、印象の決まる前髪やフェイスラインは凄く丁寧にカットされているのを見て、派手さより正確丁寧な技術の良さを改めて感じました。スタイリング中に、見学の方から『○○さんすごく可愛ぃ〜♪』って声が上がるほど素敵にイメチェンしたモデルさんは、スタイリング終了後沢山の人だかりと無数のフラッシュに囲まれていました。

そしてメンズカット、今回はミドル世代のスタイルと言うことで3区の山﨑信明さんにモデルをお願いしました。

まずはツーブロックにするためにハチでブロッキング、内側を9㎜のバリカンでカット、その後厚めに残したモミアゲをセニングでなじませます。薄いバリカンだとモミアゲが無くなってしまうので特にモミアゲの薄い方には最適だそうで、慎重且つ丁寧にカットされていました。

　メンズは毛量が多いので2～3週間でお手入れしにくくなるといけないので毛量調節はしっかりする。ハチ張りの対策法やスタイリング剤のお話などなど美容師さんの知識や考えを沢山教えてもらいました。

スタイリングが終わった山﨑さんはすごく柔らかい毛の動きと軽さで男前度合いも3割UPで、こちらも沢山の人だかりと無数のフラッシュの光が、講習の最後に山田先生に男性客が美容院を選ぶ理由を尋ねたところ、『理容店はどうしてもカタイ仕上がりになってしまうというイメージを持たれている男性客が多いのでは？』とおっしゃっていました。今回の山田先生の柔らかい仕上がりの技術を見させていただいて、まだまだ理容師として出来る事がたくさんあると思えた講習でした。 

技術講習の前に保健所の方のお話があり、立ち入り検査は2年に1度あるそうです。

検査確認証の掲示されてないサロンさんが多いようですので、心当たりの方は掲示をお願いします。

教育部　部長　山﨑裕史